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社会人3年目が荒波に参加してAIタレント事務所を作ってみた話

11/17から始まった荒波というイベントに参加してきたので、その感想レポートを今回は書いていきたいと思います。

荒波ってなんだって人も多いと思うので、詳しくは前回の荒波のレポートをご覧ください。

https://skyland.vc/contents/Aranami3rd

読むのめんどくせえって人向けに簡単に説明すると、荒波とはSkyland VenturesというVCがインキュベーションプログラムになります。

インキュベーションプログラムってなんやねんって思った人も多いと思うので、また簡単に説明すると「インキュベーション」とは、英語で“(卵などが)ふ化する”という意味です。 これになぞらえ、起業家の育成や、新しいビジネスを支援する施設を「(ビジネス)インキュベーション」と呼びます、らしいです。

なので起業初期とか起業を考えている卵の段階の人たちを3週間でふ化させようってイベントって感じですね、起業にちょっとでも興味ある方は読んでもらうと嬉しいです。

荒波感想文

荒波についての説明はこんなところにしておいて、実際自分が荒波に出会ったところからピッチ当日までの流れと感想を書いていきたいと思います。

第一波:始まりは1通のDMから

荒波に参加しようと思ったのは、ある一通のTwitterのDMからでした。

Z世代の集まるイベントでSkyland Venturesのオフィスを使わせてもらって、その時にフォローしたのか覚えてないのですが、中村公哉さんという方から1通のDMが送られてきました。@kimiya_nakamura

 

 

 

 

 

 

 

今思うとめちゃくちゃ怪しいですね、プロフィールを見て大学が一緒だったので不審に思いながらも会ってみることにしました。
オフィスに行って今の仕事の話や、起業したいと考えていることを伝えると「じゃ、とりあえず荒波に出てみよう」と言われました。

この時点ではまだまだ怪しいと思ってたのですが、2023年内になにか形に残しておきたいと思ったのと、テーマが「AI×エンタメ」って面白そうだったのでとりあえず登録だけしてみました。
今振り返るとここが荒波の第一波だったんだなと思います。

第二波:キックオフDay

そっから1か月くらいは特に何もなく、11/17のキックオフDayになりました。この日初めて参加者の人たちとSkyland Venturesのオフィスで40人くらい集まり、自己紹介と何をやろうと考えてるかを発表しました。

自分は普通に自己紹介したんですが、他の参加者では歌を歌ったり踊ったりしてる人がいてすげぇなと思ってました。ただよく考えると40人もいたら名前を憶えてもらうにはそんくらい目立つことをしないと記憶に残らないってのは起業とかピッチも一緒だなと思いました、いきなり学びました。

そっから自由交流で色々話を聞いていくと、自分のやりたいビジネスをすでに考えている人とか、AI研究めっちゃしてる人もいて、2回目のすげぇなタイムでした。

自分は最初のアイデアとして、お笑いが好きだったので、素人のお笑い好きをマッチングさせるプラットフォームを考えてました。
MBTI診断のお笑い版で質問を答えていくとあなたのお笑いは千鳥のノブタイプですみたいなのがわかって、千鳥の大吾タイプの診断結果の人とマッチングする、そんなサービスを考えてました。

周りの参加者の人達にこのアイデアを話してみると結構面白そうと言ってもらえましたが、帰り際に中村さんに壁打ちすると「市場が小さすぎる」とFBをもらいました。
そう、荒波のルールとして「ユニコーン企業になり得るのか?」ってのがあったのです。ユニコーン企業=だいたい1500億くらいの企業価値。

荒波の第二波は、起業家としてどう振る舞うのが正解かって考えるのと、ユニコーンになれる市場は何か?という宿題をもらってきました。

 

 

 

 

 

 

第三波:ビジネスアイデア

キックオフが終わってから、ビジネスアイデアを1から考えることにしました。

エンタメってとこで興味があるとこを50個くらい出して、そこにAIを掛け算するとどんなアイデアがあるかを考えていきました。
お笑いとか古着とか人生ゲームとかも候補にありましたが、市場が小さいって理由で却下にして女性アイドルを最初は考えました。乃木坂とかが好きだったのもあります。

ただ調べてみると女性のAIアイドルは結構いて、ビジュアルだけでは差別化できないと思ったので、少しずらして大泉洋さんみたいなキャラの面白い男性AIタレント事務所を考えました。

男性AIタレントとかアイドルはバズってるものがあまりなく、その理由として性格であったりキャラを出すのがAIには難しいからという仮説を立てて、逆にそこを出せると勝てるんじゃないかと思いました。

第四波:イベントいっぱい

そっからはAIのタレント生成と、タレント業界について調べていきながら色んな人に意見をもらって修正するみたいなことをやってました。

荒波期間中にイベントがいっぱいあって、スタートアップ界隈にあまり馴染みがなかった自分にとってはめちゃくちゃありがたい機会がたくさんありました。

このイベントだけでも荒波に参加する大きなメリットだと思いました、自分のまだ固まってないふわふわのビジネスアイデアに対しても皆さん真剣に相談に乗ってくださり、めちゃくちゃ勉強にもなりました。

起業家懇親会

KEEN小倉さん・AIdeaLab冨平さんの起業家お二人にお話しを聞いて相談できるイベント

 

 

 

 

 

 

スタートアップ大忘年会

LAUNCHPAD SEEDっていうピッチ大会と、ネットワーキングイベント、その後の懇親会としてスタートアップ大忘年会と盛りだくさんのイベントでした。

 

 

 

 

 

ファイナンス勉強会

公認会計士の進藤さんから補助金・助成金を学べるファイナンス勉強会

 

 

 

 

 

 

第五波:デモ作成

ビジネスアイデアは何回か練り直して、結局AI男性タレント事務所を作ろうと決め、AI Blended circusという名前のタレント事務所を設立しました。

この時点で12/4とかで、デモ提出の締め切りが12/7の朝9:30とかでした、圧倒的時間の不足。

AIタレントの画像を作るのは簡単で一瞬でできるのですが、動きをつけようとなると結構時間がかかりました。

完全に自分事なんですが12/4~6で沖縄に行く予定を入れており、沖縄の海を眺めながらAIタレントを生成するという、おそらく人生で最初で最後の体験もしました。

 

 

 

 

 

 

そして12月7日0時くらいに東京へ帰ってきて、そっからデモ動画を作成しました。Capcutって動画編集アプリでめちゃくちゃ簡単に作って4時過ぎには動画が完成しました。

https://twitter.com/fukui49yade/status/1732574521214058594

第六波:デモ拡散とピッチ準備

1回目の提出の動画の前半がいらないから一回消すなどのハプニングもありながら、無事にデモ提出が完了しました。

デモの反響なども審査基準の1つにあったので、周りの人たちにお願いしてリツイートやコメントをお願いしたり、ファンを増やすためにバチェロレッテみたいな企画をやったりしました。

その結果もあってか、目標だった10万インプレッションを達成しコメントや引用リツイートでも反響を得ることができました

しかし、その段階でまだAIタレント事務所の戦略やプレゼン資料がほとんど決まっていなかったので、高速で作成する必要がありました。

特にAIタレント事務所はわりと参入障壁が低く、生成自体も今の技術だと簡単に誰でも作れるので自分たちのサービスならではの差別化ポイントが必要だったのです。

あと最初どうやってこのAIタレントをマネタイズするか、誰にどうやってお金を払ってもらうかも問題でした。

この大きな問題を抱えたまま前日の夜になってしまい、中村さんが借りてくれたAirbnbで発狂しながらリサーチを続けました。

 

 

 

 

 

 

他の参加者の方もみんな資料作成だったり、リサーチをするために一緒に起きてやってました。今振り返るとこの時間が一番しんどくて一番楽しかったかもしれません。

そして戦略など全然光が見えてなかった課題点も5時くらいに少しずつ光が見えてきてついに6時過ぎにこれでいけるのでは?というところまで完成しました。

第七波:ピッチ本番

ちょっとだけ寝てピッチ本番を迎えました、資料作りに必死で喋る練習を全くできていなかったので、中村さんに11時くらいからピッチのFBをもらって再度資料や話す内容を修正しました。

13時から集合して15時からついにピッチ本番が始まりました、1チーム4分でピッチした後に6分の審査員FBをもらう形で14組のチームが発表を行いました。
審査員の方々も超すごいメンバーでした↓

だむはさん https://x.com/damuha_?t=56wQLYunLZFbkiC1n07L1g&s=09
ハヤカワさん https://x.com/hayakawagomi?t=4cXnKvIr3cr44jizQnP96g&s=09
イワケンさん https://x.com/iwaken71?t=JjKFZhQSS-Z_aK6uN62KyA&s=09
原田さん https://x.com/da_hara7?t=1fXpP-i2tRvElbNekcjE3w&s=09
木下さん https://twitter.com/kinoshitay

最終波:ピッチを終えて

ピッチ自体は練習通り資料について話せましたが、市場とターゲットの部分がずれているのではないか?という審査員の方からのFBをいただきました。

FBをもらうとたしかに、、と思いました。リサーチと戦略の部分のヒアリングが不足していたことを痛感しました。またFBでは他にこうした方がもっと良くなるんじゃないか?というアドバイスもたくさんいただき、すごく勉強になりました。うわぁーたしかにという意見や発想がいっぱいでした。

そして全チームのピッチが終了して結果発表に、私たちAI Blended circusは、、

 

 

 

 

 

PR Times賞とDRECOM賞の2つの企業賞をいただくことができました。

企業賞はデモを見ての投票のようなので、デモ動画を評価していただけたという形でした。

ピッチを含めた賞の最優秀賞をとった2チームのアイデアが下記です。

https://twitter.com/hrt99toto/status/1732570551087198414

ピッチを聞いているときからこの2つは自分でもわくわくする内容でした、実際にすでにユーザーにサービスを使ってもらっていて反響などをもとに改善を行っていたり、リサーチの部分がかなり深くされているなってすごく感じました。

他にも面白いチームがたくさんあって、すごいなぁという気持ちと自分の力不足に悔しい気持ちでピッチは終了しました。

さざ波:荒波を振り返った感想

長々と書いてきましたが、最後に感想ですが参加してめちゃくちゃ良かったと思います。

これまでもビジコンとかに参加してきましたが、荒波が一番本気で取り組むことができたと思いました。その理由としては

  1. 他の参加者メンバーがガチ
  2. 中村さんや運営メンバーの方がガチ
  3. デモを作るのでガチ

の3つが挙げられるかなと思いました。特に1,2が大きいと思っていて、デモや発表資料前日の夜中は何回も心が折れかけていましたが、周りの参加者も中村さんも発狂しながら一緒に作業していたので、自分だけ諦めるわけにはいかないと思って踏ん張ることができました。

本気の失敗には価値がある

今回の荒波ではいろいろなことを学びました。自分を活かした領域で起業することも大切だなということや、チームビルディングの難しさなど。

そして全ての学びを凝縮すると「本気の失敗には価値がある」この言葉になると思います、今回は目標の最優秀賞は取れませんでしたが、最後まで本気で取り組んだからこそ見えた結果がありました。

©小山宙哉/講談社

 

 

 

 

 

そして本気で取り組める環境があるのが荒波の一番良いところだなと思いました。特に社会人は企業に勤めていると周りに本気で起業したい人って少ないと思うので、社会人こそ荒波に参加しろと言いたいと思います。あと企業に勤めてて起業したい人が本気でやってるコミニティってあんまないと感じたので、広げていきたいなと思いました。

2024年には起業します!

最後になりますが、中村さん、はつたさん、、木下さん、Skyland Venturesのインターンの皆さん、荒波参加者メンバー、AI Blended circusのメンバー、審査員の方々、Twitterなどでデモ拡散してくださった皆さん、アイデアのFBをいただいた方々、当日の運営してくださった方々、他にも協力してくださった皆さん、本当にこの3週間ありがとうございました。特に中村さん荒波に誘っていただきありがとうございました、いつかBigになってこの恩は倍返ししたいと思います。

 

 

 

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